カテゴリ:雑記( 156 )


2014年 06月 07日

琥珀色した甘いもの

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もう梅雨入りだなんて!
暦上では、11日なのに・・・

雨の日は、庭仕事も畑仕事も、野草摘みもできない。
ぷくーってほっぺたをふくらましたくなる空模様。
だけれど、長靴をはいて周りを見渡せば、
ふわっと、さらに大きくなった梅や、ぐうんと茎が丈夫になった向日葵。
隣の廃屋では、大きな白百合が開いているし、
道々に咲いているアジサイなんて、数時間ごとに色濃くなっていくよう。
それに、家でゆっくり過ごせたお陰で、また「大好き」なものに出逢った。
以前映画館で観そびれてしまったトルコ映画「蜂蜜」

現代のおとぎ話と言える美しくて少し残酷なこの映画は、
背景的な音楽が無いせいもあって、数々のシーンが、静かに心に残る。
そして観終わったあと、現代が舞台なはずなのに、未来を描いているかのようにも思える。



私は自然食品屋勤務という仕事柄か、数年前から密かに、蜂たちの行く末を案じている。
一体日本人の何パーセントが知っているのだろう?
このままの私たちの生活だと、蜜蜂がいなくなってしまうかもしれない、ということを。
アメリカでは、たくさんの蜜蜂たちが、行方不明になり、
日本では、大量死している。
「なんで?」
原因は、急激な都市化だったり、農薬だったり、電波だったり。
そして遺伝子組み換え作物や、F1種が増えてしまったことだったり・・・
様々なことが重なって、蜜蜂たちは生きづらくなってしまったのです。

「蜜蜂がいなくなると蜂蜜食べられないねー」
って、そぉんなのんきなことだけでなく・・・
「もし地球の表面からが蜂が消え去ったら、人間は4年も生きてはいけないでしょう。
蜂がいなくなると、受粉ができなくなり、そして植物がいなくなり、そして人間がいなくなる」
って、大昔の天才・アインシュタインは言っているの。
そんなに大切な蜜蜂たちのためにできることは??

よおく考えてみて。

原発のことや環境問題や、いろんなこととおんなじで。
まずは知って、考えて。
そんで、沢山の人々が「自分の出来ること」からでいいから始めてくれたら、とってもすてきなのに。

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by ideakico | 2014-06-07 15:33 | 雑記
2014年 05月 26日

不器用なひと

少し早いんだけれど、待ちきれなくて・・・裏山の梅を収穫。
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イラストの仕事から足を洗って、もう5年くらいたつのかしら?
このごろやっと、素直な目で映画や展覧会を観ることができるようになった。
それまでは、ついつい「ネタ探し」とかしてしまって、
どっぷりと作品の世界に浸かることができなかったのです。

昨日観たのは、「パリ、テキサス」
ヴィム・ヴェンダースは嫌いじゃないけれど、
この作品は、観る気がおこらなかった。
だってだって!ブロンドヘアなナターシャ・キンスキーだなんて!!
私にとってのナターシャは、小学校の時に観た「キャットピープル」。
あの知的だけれど野生的な風貌が、あまりに魅惑的で、
このキザなアメリカっぽい金髪ナターシャが、どーしても許せなかったの。
(って、もっと前の映画でもブロンドヘアで出演しているけれど・・・)
キザといえば、音楽もライクーダのギターだしネ・・・

ああでも、観てよかった!
ヴェンダースの映画は、人も風景も美しい。
それにこういう不器用系恋愛映画って、その監督の人間性もちらりと見えたりして好き。
フェリーニの「道」や、ラース・V・トリアーの「奇跡の海」。
レオス・カラックスのアレックス3部作とかも、不器用で少し冷たくて大すき。

「パリ、テキサス」は、失踪した人を探すという、
広いアメリカの片隅で、ぽちぽちと起こっていそうな、ある意味平凡なストーリー。
細かいニュアンスや設定も、いかにも80年代のアメリカっぽいんだけれど、
そこはドイツ人のヴェンダースの描くアメリカだから、ちょっと物悲しくてユーモラス。
しかも輪をかけて、痛い気持ちにさせてくれるのは、小悪魔的な若い女&情けないおじさんという、永遠の組み合わせ。
いつの時代も国を選ばず、こーいうカップルが取り上げられるのは、なぜなのだろう?
世の多くの男の人には、「若い小悪魔に翻弄されたい!」という密かな願望があるのかな・・・?

とても救われない気持ちになりたい!って時は「ラストタンゴインパリ」 &「パリ、テキサス」の2本立てで。
無心にのほほんとしたい時は「人生万歳!」&「パリ、テキサス」の2本立てで再度観たい、すてきな映画。
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梅仕事の第一弾・梅シロップ完成!
来週は、第二段の梅味噌&梅酒かな・・・

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by ideakico | 2014-05-26 16:33 | 雑記
2014年 05月 05日

オトナの感受性

歳を重ねる、ということが、ふんわりうれしく思うことがある。
思いおこす過去が増えたり、
以前観た本や映画でも、数十年ぶりに観てみると、過去とは違う感動があったり。
そして、10代の頃では笑ってしまったり寝てしまったりしたであろう作品でも、
ゆっくりと向き合えることができたり。

アキ・カウルスマキ監督 の映画を初めて見たのは、
中学か高校の頃で、「レニングラード・カウボーイズ」だったと思う。
コメディ映画なだけあって、始終笑いながら観ていて、
そのあとからの「マッチ工場の少女」から始まる、カティ・オウティネン 出演作も、
不幸だったりするのに、なんだかおかしー!!なくらいの気持ちで観ていた。
カウルスマキが尊敬する小津安二郎自体、周防正行のデビュー作 の印象が先だってしまい、
10代の私にとっては、コミカルに見えてしょうがなかったからかもしれないが・・・
でもいつごろからだろう。
カティの発する少ない一言一言が、きゅーんと心に響くようになっていったのは。
とくにカラー作品の「過去のない男」あたりからは、「美しい・・・」とさえ思い始めてしまい、
「ル・アーブルの靴みがき」 では、カティの一言に、涙がほろりと零れ落ちてしまった。

ほんと、それはそれはどーでもいいような、ささいなシーンで、
たぶん10代の私だったら、こんなシーンは見過ごしているか、くすっと笑っているかなんだけれど。
でも、私が歳を重ねた以前に、
「ル・アーブル」は、今までの小津安二郎チックな淡々として温かみのある流れよりも、
かなりドラマティックな要素が強くなっているのかもしれない。
あのカウルスマキ独特のスポット照明や、丁寧なセリフまわし、
そして、カラー作品の時の、中間色を多様した美術や衣装も健在なのだけれど、
チャップリンをも彷彿とさせるロマンティックな音楽演出に磨きがかかっていて、
今までよりも、さらに、劇的な切なさを誘っている気がする。
でも、ある種大げさな作品ではあるから、
やはり若き日の私だったら、笑っちゃていたのかなぁ・・・

まぁともかく、10年後にまた見返してみたい映画の一本!
あと10年歳を重ねる楽しみのひとつにしておこう。
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「今日の格安・地面ごはん」
スープは、地元の新キャベツ・玉ねぎ・じゃが芋。
オカズは、庭の三つ葉と仕事先のひよこ豆を炒めたもの。
パンは梅雨明けまで、何かしら緑の葉っぱを練り込もうと決意したから、
今日もそこらの葉っぱを入れたパン。

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by ideakico | 2014-05-05 16:57 | 雑記
2014年 04月 22日

また明日はなにがあるのだろう

悲しみに氷ついているときは、とろけるような甘いものを。
しょぼくれちゃって物悲しいときには、大蒜の香りがする赤いものを。
どおしたの?ってくらいに、ぷりぷりに怒っちゃったときは、
小麦の香り。
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形をととのえて、温かいオーブンに入れると、
ぷくーって膨らんでくれる。
膨らんでいた自分のほっぺたのかわりに。
可愛らしいパン生地たち。
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小麦の香りが充満する頃には、わくわくしてきて、ふわーって顔がゆるんできて、
なんだか怒っていたこととか、どーでもよくなっちゃって、
早く食べたい気持ちでいっぱい。
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『ふきの葉っぱのパン』
材料●国産小麦・大麦・ふきの葉・天然酵母・甜菜糖・塩
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画像でうまく色が見せられなくて残念!だけれど、
本当は、もっときれいな緑色なのです・・・
ブラックオリーブとも合います。
苦いの好きな人におすすめでしゅ。

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by ideakico | 2014-04-22 22:19 | 雑記
2014年 04月 11日

ピンクと言うよりも白いの

夕暮れ前。

大きな窓から外を眺めつつ、野草を洗っていると・・・
とつぜん風向きが変わる。

いきなり嘘のように、ぶわっと吹き出してきた。
たっくさんの桜の花びらが。
吹雪のように、大げさに、あまりの白さが嘘のような桜の花びらたち。
なんだか大昔のキッチュな映画を、大画面で見ている気分。
作り物みたいな窓の外。
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(これは大根の花。ほら、根っこが大根でしょ!)

家の上や下、前の山にも、いたるところに、ふと見ると、色んな桜。
この山の家に越してきてから、「山桜」というものを、初めてしる。
桑の木や、梅の木が「芽吹く」瞬間を、初めてみる。
小さなちいさな蕾が、少しづつ裂けていって、
とつぜん、ぴょこんと。
ライトグリーンの、かわいらしい芽が出てくるだなんて。
そう、しらなかったの。若芽色のほんとの色さえ。

田舎無しで育った私にとっては、
それらはとてつもなく新鮮なことで、足をとめて、手をとめて、見入ってしまう。
人間がどうがんばったって、これほど調和のとれたものは作れないと、つくづく思う。
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今年初摘み!よもぎパン。

このほかに、天麩羅も作っちゃったし、パンケーキにもしちゃった!
4月のよもぎは、ふわふわと柔らかくて、もちもちしてて、最高!!
夏までは、大好きなよもぎ摘みにいそしもう。

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by ideakico | 2014-04-11 21:50 | 雑記
2014年 03月 27日

心の旅

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十数年ぶりに、飛行機に乗って、
二人で北海道。
遠くに、シベリアから辿り着いた流氷が見える。
私は、ほぼ好きなことばかりして、生きている。
自分にとって、不必要なものや事柄は、
冷たいほどに、削ぎ落として。

ひとによって、満足の度合いや幸せは違うはずなのに、
日本的な価値観を基準に、自分と他人を比べる人がいる。
世間体とか、一般的とか、そーゆう思考を背後にしょって。
そんな「不必要」な考え事をしないせいか、
私は、しあわせ。
相変わらず、お金なんて笑っちゃうほどないし、
不信がられるほど、
物も持っていないけれど!!
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またいつか、飛行機に乗れたらいいな。
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by ideakico | 2014-03-27 14:16 | 雑記
2014年 03月 20日

春の排出

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仕事先にて、彼の大好きな「春よ恋」の入った粉を購入。
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北海道の品種改良された粉だから、ふわっと、パンらしいパンに仕上がる。
あぁ、パンだなぁ!!ってゆー幸せを感じられる粉。
でも自分の好み的には、うどん粉(地粉)で作ったほうがすきなんだけれど・・・
まぁ、春だから!
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庭のふきのとう。
生でそのまま、あく抜きもせずに食べる。
そーすると、体が目覚めて、春の排毒が始まる。
微熱を出したり、大汗をかいたり、手がひどくなったり・・・
それはそれは辛い日もあるのだけれど、
こういうことを繰り返しては、すっきりと、気分がよくなる。
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by ideakico | 2014-03-20 15:09 | 雑記
2014年 02月 14日

六郎と鉄道

しろくろしろくろくろくろくろう
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「行く」とゆーより「会いに行く」と言いたくなる場所、谷内六郎美術館。
薄暗くて小さな展示室に、ぽつんぽつんと小さな額縁たちが、並んでいる。
ぐっと近寄ってみると、ちょっとシュールな六郎のイラストと、何気ない「表紙の言葉」。
昭和を生きた人であれば、「あぁこの風情」と懐かしく思ってしまうことでしょう。


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先日も、ぴゅるると凍えそーななか、海辺のあの場所へ、会いに行く。
今展示しているのは、「六郎と鉄道」。
現在の近代的・オートマテイックなJRの運転席に落胆し、
あのレトロな「赤い電車」の運転席に、ときめいてしまう私としては、
なんとも心躍るテーマ!
もう60年も前にえがかれた最初の一枚目からノックアウトされてしまう。
あぁ、ぎりぎり昭和世代に生まれてよかった!!
谷内六郎や西岸良平、それに手塚治虫や松本零士がわかる、この幸せ。
(あとひそかにハウス食品シリーズも・・・)

今の時代だって、すてきな絵や漫画やアニメやCG映画、
そして近代的な身の回りのものが、たくさんあるけれど、
でもでもやはり、「夢見る昭和時代」のものたちが、好き。
自分のこの生活自体も「ロハス」とか「エコ」とかの、かっこいいものではなく、
ただたんに「昭和」なんだろうなぁ・・・と思ってしまう。
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先日の味噌仕込みの副産物「大豆の煮汁」でつくったお雑煮。
栗のような甘みとコクが幸せな気分。

(あと、ちょっと余談・・・・六郎美術館の裁判は、去年判決が出たようです)
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by ideakico | 2014-02-14 13:21 | 雑記
2014年 02月 10日

寒仕込み

しんしんとかではなくて、
びゅんびゅんと、吹雪いている山を眺めながら、
ストーブの上で、焼きビスケット。
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そうそう、昨日のパンも一緒にね。

外同然と思っていた我が家も、こうなってみると、
屋根と壁のありがたみを感じる。
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ガラス窓の隙間から、粉雪が舞いこんでくるのも、
ちょっとしたネタだと思えばゆるせてくるしね。
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そして、この寒さの中、お味噌を仕込む。
仕込みとともに、去年仕込んだお味噌を解禁する。
味噌を手作りする家の多くは、「ウチの味噌がいちばん!」と思っているはず。
そう、我が家もウチの味噌はさいこーって思っているもの。
それに、味噌だけでなくて、味噌仕込みで余る大豆の煮汁も大好き。
これで作るトマトソースとかカレーとかは、うなるほどおいしいの。
こーいうものは、お味噌を作らないと味わえないから、
毎年楽しみに、ちょっとしたこの作業を続けていこう。
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by ideakico | 2014-02-10 22:44 | 雑記
2014年 01月 30日

サンカンシオン

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我が家のポストのところにある梅の木。
郵便屋さんは、日に日に開いていく梅の花を、
どういう気持ちでながめるのだろう。

この土地に移り住んで、二度目の春を迎える。
春はゆっくりと忍び寄るくせに、いきなりぎゅーんと目の前に立ちはだかる。
ふきのとうがふっくらし始めたかと思うと、あくる日とつぜん、
庭や裏山の植物の芽が勢いよく伸びはじめ、桜の花が狂い咲く。

その前に、種をまかなきゃ。
種をまくと、芽がでて育って、そのまま放っておけば、トウが立って、花が咲く。
そしてまた、種ができて、こぼれおち、また芽が出る。
そんなことを繰り返すためにも、一代雑種(F1)じゃないのを。
なるべく不自然なことをしないで、ひっそりと生きてゆきたい。


10年前に出逢った本「クレートジャーニー『原住民』の知恵」。
その著者・関野吉晴さんの、最近のインタビューから。

 たとえば、火星移住計画というのがあります。
地球はいずれ住めなくなるから、距離が近くて環境も近い火星に移住しようというのだけれど、
そのためには、火星を地球と同じ環境にしなければならないので、メタンや二酸化炭素を・・・・
・・中略・・・これと関連するのですが、アリゾナに東京ドームくらいの温室の閉鎖空間をつくって、
男女四人ずつの研究者と四千種の生物を入れて、生きていけるかと、
アメリカの大金持ちがポケットマネーで実験したのですが、
そこでは酸素も植物から生まれるし、海も砂漠も、地球の生態系全部をつくったわけです。
ところが、数カ月で、酸欠になってしまった。
 この実験にはいろんな批判はあると思いますが、そこから何を学びとれるかというと、
いかに化学の粋を集めても、地球はできないってこと。
逆にいえば、地球という環境が、生命が生きていくのにどれだけうまくできているかということです。
それが、実感としてわかったことが、いちばんの成功だったと僕は思っている。
 ところが、その環境を人類は壊そうとしているわけですよ。
だから今必要なのは、火星移住計画ではなくて、「地球移住計画」ですね。
地球をどうやって住みやすくするか、改めて考えてみる。
そのとき必要なのは、これ以上の欲望ではなくて、逆にどこまで戻れるかだろうと。
昭和三十~四十年代は電気煌々じゃなかったし、冷蔵庫も氷式だったけれど、
けっこうハッピーだった。
その頃までなら戻れるんじゃないかと思うんです。


あはは!大した実験!
その大金を、違うことに使ってもらいたい気持ちもあるけれど・・・高額な勉強代とゆーことで。
でもたしかに。
「スマホ」どころか携帯電話もテレビも電子レンジもエアコンも持っていないけれど、
私とってもハッピーよ!
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by ideakico | 2014-01-30 15:37 | 雑記