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2009年 12月 21日

何かが

朝。ホームへと続く階段を登る。
目線の先には、今さらすぎる先の尖った革靴。
革靴から視線を上へなぞっていくと、
体に良く添ったパンツに、仕立てのいいトラッドなコート。
そして、ハンフリーボガード風の帽子。思ったより、若い横顔。
スマートな風貌の男が、子供を乗せたベビーカーを抱えて、軽々と階段を登る。

何かが違う。
それは、ボギー帽?
この年齢だったら、このコートにもニットキャプなのかもしれない。
でもまだ何かが違う。
それは、紅いタートルネック?
ボギーだったら、白いシャツを合わせるはず。
それに、私の中のボギーは、モノクロームの世界で・・・
なんて、くだらない思考は、途切れることなく頭を埋め尽くす。

若い男も、ベビーカーも、私も、階段を登りつめた。
あっけらかんとした冬の太陽に目をつぶりながら、私はホームを歩く。
しばらくして目を開けると、前には誰もいない。
よかった、私、線路へ落ちることもなく、人にぶつかることもなく、
まっすぐ歩いていた。
すんだ湖みたいな冷たい夜に包まれる前に、しっかり目を開けて歩く。

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『秋気分なご飯』
(里芋玄米ご飯・豆腐のハーブバーグ・キノコの葛餡)
明日は冬至だというのにね。
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by ideakico | 2009-12-21 21:12 | 雑記


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